稼ぐという高い成功意欲を持っている男性は、ホストの仕事をしてみたいと思ったこともあるのではないでしょうか。
ホスト（ホストクラブ）はナイトワークの中でも、とくに男性が可愛い女の子たちに囲まれて、その時間を充実させながら高収入を稼げる業種になります。
でも実際にやってみるとなると、
- どんな仕事をするの？
- キツイって聞いたけど大丈夫？
- 本当に一攫千金を狙える？
などの不安もありますよね。
今回は、ホストの仕事内容、知っておきたい！ホストのあれこれについて、初心者の方向けに徹底解説していきます。これを見てホストやってみたいと思った方は、最後までご覧ください。
ホストとはどんな仕事？
ホストとは、女性のお客様を相手に接待する仕事で、隣に座ってお酒を一緒に飲んだり話をしたり、その場を盛り上げていきます。この営業形態は風俗営業許可を取得しているからできることで、ガールズバーのような「深夜酒類提供飲食店」しか届出をしていないお店ではお客様の横につくことができません。
男性側がホスト、女性側を『姫』と呼びます。
ホストのほとんどはSNS等で営業をかけてお客様を自分でお店に呼び込み、自分の売上に貢献してくれる女性を探して、仲良くなってお金を落としてもらう（太客を作る）という流れを繰り返していきます。
姫がいなければホストは稼げませんので、話術、親しみやすさ、聞き上手など、女性が好き好むタイプの男性になったり、ありのままの自分で上手に接する、とても繊細な仕事の1つでもあります。
ホストの来店システム
【初回来店で女性が1人で来たとき】
- 女性が来店する
- 10分ごとに1人ずつお客様の席につく（60分で5~6回転）
- 接客中に好感度をあげてなるべく連絡先を交換する
- 接客が終わると女性が「送り指名」を選ぶ
- 送り指名に選ばれた人が見送りをする
【2回目以降の来店システム】
- 女性が来店する
- 前回気に入ったホストを『本指名』→決まらなかった場合は『場内指名』
- 指名ホストが接客する
- 指名ホストが見送りをする
女性は初めに《男本》という宣材写真とプロフが乗っている本を見て、気になったホストを探します。そこから好きなホストで回してもらうか、完全お任せの場合は指名係（内勤）がホストを選んで回してもらいます。
接客中はとにかくアピールして、連絡先だけでも交換できないか交渉。うざすぎても嫌われるだけなので、そこの距離感は先輩ホストを見て勉強します。
最後の送り指名ですが、選ばれてさらに2回目来てくれるとなると、次は『本指名』での可能性が高くなります。もし、その女性のなかで本指名が決まっていなくても、『場内指名』の可能性があるので次回の来店までアピールを辞めてはいけません。
- 指名は全部で4種類！
- 『送り指名』・・・初回来店時の送りを担当
『本指名（永久指名）』・・・2回目以降の女性の本命
『場内指名』・・・本指名が決まっていない女性が指名する
『ヘルプ指名』・・・本指名のいる女性が指名する
重要な仕事内容
ホストの仕事は大きく分けて、店内業務と店外業務があります。
店外業務と店内業務で何をしているのか、リアルなホストの仕事事情をご紹介していきます。
店内業務
〇女性の接客
ホストの業務において一番大切な仕事、それが『姫』への接客です。
接客はホストの命、来てくれている女性のその大切な時間を最大限のものにするために楽しませていきます。指名がいないときはローテーションで10分～20分程度の接客になります。
席に着いたらまずはお酒を注文、女性ファーストでお酒を作りコミュニケーションを取ります。そして、女性は気に入った男性に話を聞いて欲しいからホストに通っているということもしばしば。慣れるまでは難しいですが、上手に機嫌をとって楽しませ、気持ち良く退店してもらうように心掛ける必要があります。
〇ヘルプ業務
新人はヘルプといって、担当ホストが接客に最大限力を使えるよう、サポート役を担うところから始まります。お酒作り、タバコの火付け、灰皿交換などの細かい業務もありますし、ゲームやギャグなどでその場を盛り上げたりして、接客を学んでいきます。
とくに人気のホストの指名で来ている女性が多い場合は、そのホストは時間ごとに各席を回らなければいけません。その間に担当ホストを待っている女性を楽しませるというのも重要な仕事の1つです。
担当ホストが決まった女性が指名替えが永久にできません。そのため、ホスト側からも本指名のいる女性にアプローチはできないんです。その暗黙のルールを破ってしまうと、女性も出禁になりますし、ホスト自身も退店（クビ）になってしまいます。ヘルプでついても姫を奪う、ということは絶対にしないようにしましょう。
〇注文・ドリンク作り
女性に何を飲むか聞いたあとは、黒服に頼んでお酒を持ってきてもらいます。ホストクラブでの最安値の定番はカロリ、ビール、鏡月。大体この辺りから女性は注文していきます。
高くなるとシャンパンなどが入ってきますが、これら全てホスト側が氷をグラスに入れて注ぎます。その際に、氷の数やお酒の濃さなど、「お任せ」と言われない限りはしっかり聞いて飲みやすいお酒を作ります。
もちろんグラスが空けば注ぎ、お客様が入れてと言わなくても先に気を利かせて入れるというのもヘルプや担当ホストの務めです。
〇清掃業務
営業の前後は女性に気持ち良く来ていただくために、店内清掃・トイレ清掃なども行います。この清掃は新人が主にやって、売上のある幹部クラスなどは免除されるなどの待遇があります。要は下積みということで、基礎から学ぶために清掃などの雑務をこなしていくということです。
清掃は床や水回りだけではなく、グラスに指紋・汚れがついていないか、灰皿が綺麗か、備品は足りているかなども入ります。女性が通いやすい清潔感のあるお店にできるように心掛けましょう。
〇シャンパンコール
シャンパンコール（シャンコ）というのは、おおよそ5万円以上のシャンパンやボトルを注文した女性客の席で、ホストがありがとうございますを込めて数名のホストが集まってコール（ラップ調で喋る・歌う）をするものです。
ちなみに100万円以上のお酒が入ると、出勤中のホストが全員集まるオールコールに変わります。
シャンパンコールの有名どころというと「なんと～なんと～姫より～シャンパンシャンパン」とかです。
コールは土地柄でも変わり、歌舞伎町ではマイクパフォーマンスが多く、ミナミでは曲に合わせて替え歌で盛り上げるなど、やり方とコールの種類は豊富です。
- ラスソンとは？
- シャンパンコールとは違い、ラスソンというものもあります。これはその日の売上No,1が姫に感謝の気持ちとして好きな歌を閉店前に歌うもの。実は、ホストクラブでは毎日このラスソンを勝ち取るために閉店近くになるとより盛り上がりを見せます。ラスソンを勝ち取るのはホストの名誉でもあります。そのため、これを目標に掲げるホストは多いんです。
店外業務
〇ヘアメイクなど
ヘアメイクは夜業界で働くうえで、身だしなみの部分でとても大切な仕事です。美容院に行ってセットをお願いするか、お店の中で資格を持っていたりへアイメイクが得意な後輩などにお願いするかなど、やり方はいろいろあります。
とはいえ、最近は昔のように派手な『スジ盛り』といった髪型は女性ウケもよくなく、どこにでもいるようなメンズヘア（清楚系・韓流系）をしているホストの方が多いです。
その分、以前よりヘアスタイルはワックスやストレートアイロンだけなど整えやすくなっているので、そこまでお金をかけずともおしゃれに着飾れるでしょう。
〇全体ミーティング・幹部会議
全体ミーティングは新人を含む、その日出勤のホストと内勤で行われます。内容はその日によって変わりますが、主に会社のミーティングと一緒で売上の目標発表や予約確認などです。
あとは前述したホストにとって大切な身だしなみチェックも入ります。とくに新人は先輩からアドバイスしてくれることも多いので、そのあたりは先輩の意見を参考にしながら徐々にホストらしく近づけていくと良いですよ。
〇姫とのやりとり・SNS更新
ホストは姫との直接の連絡先交換で指名を継続し、SNSで新しい姫を集客していきます。そのため、仕事中以外で器用にLINEやSNSで姫とやりとりしなければなりません。
売れてるホストであれば多少の連絡無精でも姫は継続してきてくれますが、まだ収入が安定しない間は気を抜いてはいけません。日常会話から次お店に来たときの約束など、『売上』につながる営業を行うことが大切です。
〇閉店作業
閉店準備はホストクラブのボーイ（黒服）もやりますが、新人ホストも最後まで残って明日の準備をします。
- グラスの片づけ
- 備品の補充（発注）
- おしぼり
- 店内清掃
- テーブルセット
おしぼりというのは、お客様に出すおしぼりを綺麗に畳んでなおす仕事で、業者から届くおしぼりは袋にまるごと入っているので、それを皺なく伸ばしていきます。ホスト特有の仕事ではなく、飲食業界でタオル型のおしぼりを使用しているお店ではこの業務があります。
店内清掃が一通り終わったら、テーブルに灰皿・グラス・おしぼりを用意して、翌日の営業を素早くできるようにセットしていきます。売上げが立って免除されるまではこれの繰り返しです。
〇同伴・アフター
キャバクラやホスト特有の仕事で、開店前と閉店後に姫と2人でご飯を食べたり遊んだりする、いわゆるデートのことです。
店外デートとも呼ばれていて、基本的にお店からの縛りはなく、好きに遊んで好きに食べて、時間になればお店に行くまたは解散します。
アフターは姫と2人でお店意外でもゆっくりとした時間を使って話せるので、次回の来店にも繋がりやすくなります。同伴も同じで、デート後に一緒にお店に行くので親密度も増します。
〇従業員とのコミュニケーション
従業員とのコミュニケーションも大切な仕事の1つで、営業時間終わりに先輩や後輩、同僚と飲みに行って日頃の悩みなどを交わしていきます。
先輩には売れてる人も多いので、どういった『姫』の扱い方をしているのか、トッププレイヤーになるために大切なことや、自分に何が足りていないのか。こういった場面で聞くことができます。
ホストの接客は自分1人で改善できるものではありません。いざホストを始めたときに、まったく女性が付かない、指名に繋がらないとなったときは先輩や同僚に相談するというのを覚えておくと良いでしょう。
知りたい！ホストのあれこれ
ホスト未経験の知っておきたい、ホストクラブ事情を大公開していきます！仕事をするうえで覚えておくと良いこともあるので、ぜひご覧ください。
何歳から何歳まで働ける？
ホストクラブはまず【風営法】のかかる風俗営業にあたります。そのため、18歳未満（高校生不可）は利用できないことが法律で決まっているのです。
これは女性も同様で、たとえお客様側であっても18歳未満はお断りしなければなりません。そしてお酒の提供は20歳以上からなので、高校卒業後の18歳19歳の女性にもお酒の提供ができません。
ホストとして働くには、高校を卒業した18歳になるので、「通信制の高校に通っている19歳です」とかも、応募できたとしても採用はされないでしょう。
営業時間は何時まで？
こちらも風営法で店舗を構えるお店は、【朝6時～深夜0時までの営業】と決められています。そのほか、営業時間を延長できるエリアにお店がある場合は、【深夜1時までの営業】が可能です。
営業は1部と2部（3部）の時間で分かれていて、
2部▶朝（6時頃）からお昼まで
3部制にしているお店は【お昼から夕方まで】の中間で営業していますが、客足はほとんどないため、ほとんどのお店が1部か2部になっています。ホストで働くときはこの1部・2部のどちらか、もしくは1部も2部も営業している求人を見て自分に合うお店を探していきます。
1部で働くメリットは【社会人や学生でも副業できること】で、2部から通しで働くメリットは【ホスト一筋で数多くの女性に会って稼げること】です。
時間の融通は利きやすいので、ホストだけで確実にのし上がりたいなら1部がオススメになります。
体験入店はできる？
ホストクラブでも1日体験入店をしているお店はたくさんあります。
体験入店というのは【実際に1日働いてみてどんなお店か、ホストを続けられそうか】を自分で実感できるものです。
そのお店にはどういう先輩がいるのか、自分はホストの適性があるのかなど。短時間のお仕事ですがおおまかなことが分かるので、いくつかのお店で体験入店をして、本入店する場所を決めるというのも良いでしょう。
お給料はどれくらい？
- 【ホストクラブのランク別平均給与】
- 新人 0円～200万円
中堅 200万円～800万円
No,1 800万円～1億
帝王 1億以上
ホストのお給料は《完全歩合制》となります。
バック率はパーセンテージで換算します。ホストの平均バック率は《40%～60%》と言われているので、1本10万円のボトルが入ったときにバック率50%とすると、5万円がホストの給料になります。
ちなみにホストが稼げる年齢ですが、実は20代の間がピークで、30代40代にまでなると若い世代に客を取られますし、プレイヤーとしてはやっていけないのが現実です。
もしホストをしたいのであれば、なるべく若いうち（18歳頃）から業界に入って慣れておくと良いでしょう。
びっくりするとは思いますが、新入社員くらいの月収20万円を稼げるホストでも、身だしなみなどで毎月お金が飛んで0円になる可能性があります。ヘアメイク・スーツ・ブランド品。夜の世界だからこそ煌びやかにいる必要がある以上、美容は高額になります。その分より稼げばより自分を目立たせるスタイルができるので、そこがホストの楽しさでもあるでしょう。
イケメンしか採用されない？
最後に採用についてですが、【ホスト＝顔採用】というのは事実ではありません。
街中にあるホストの広告をまじまじと見ていただければ分かりますが、イケメンというのは少なく、売れているホストでも整形顔であったりします。
ホストクラブにはブサイクを個性として売りだしているホストもいれば、可愛い系で売り出しているホストもいます。女性はイケメンじゃないと絶対にダメというわけではないので、面接も顔だけで判断するというのは少ない傾向です。
それ以上に必要なのが、何か一つ自分の自慢できる『個性』や『やる気』、それから見た目の清潔感です。
イケメンは華やかに映りますが、多くの『姫』が欲しいのは居心地の良さ。また来たいと思わせられる接客を求められますので、顔よりも内面や接客の良さ重視ということを覚えていてくださいね。
ホストの仕事はキツイ？
下積み時代が長いと苦しくなる
ホストで一番苦労すると言われているのが『下積み時代』です。大体のホストは3ヶ月～半年で売上に繋がる結果がでますが、長ければ1年下積み時代を経験する人もいます。
ホストは旬が変わります。24歳で始めれば1年後にはもう25歳、そうして需要がなくなりより稼げなくなるんです。
ちなみに下積み時代というのは、入店後すぐに始まるわけではありません。ホストには『保証期間』というものがあって、入店後数カ月はお店がある程度の日給を保証してくれます。
たとえ売上がなくても新人はこの保証で安心できますが、その期間が終わればたちまち独り立ち。そのあとは自分の力量で稼がなければなりません。だからこそ、この保証期間中に多くのフリー客を回してもらって女性を探し、自分の魅力を伝えることが大切です。
ただし…保証期間中は接客時間が短いなどのハンデもあります。
その中でいかに根気よく、ネガティブになりながらもポジティブ思考で仕事をしていけるかが、下積み時代の”鍵”になりますよ。
そこを乗り越えられることのできる人は、夢に見た1,000万プレイヤーに近づけるというわけなんです。
まとめ
ホストの仕事は主に接客ですが、それに繋がる店内業務や身だしなみを整えることも仕事の1つになります。
歌舞伎町や大阪ミナミ、この辺りにはホストも多く街中で女性の同伴をしているところを目撃した人も多いでしょう。女の子にモテたい、お金持ちになって周りからチヤホヤされたい。
ホストをしている自分はカッコいい！！
こういった理由で始める方は多くいます。もしあなたも少しでもそのことが過ぎったら、ホストになる適性は十分あることになるのです。
興味本位でもホストやってみたいと思ったら、未経験大歓迎！俺の風姉妹サイト『オレホス』から応募してみてください。
コメント