花より男子 インタビュー記事【俺の風 | 俺風】

西船橋のセクシーキャバクラ『花より男子』の主任、はやまタツキさん（24）にお話をお伺いしました。

タイミングとチャンスをつかんで転職！

『花より男子』の主任、はやまです。入社して1年半になりました。前職は新卒で3年ほどホテルの結婚式場で音響や照明をしていました。ずっと接客業が好きで居酒屋のバイトもしていて、そこに『花より男子』の従業員さんがお客様として来ていて「面白いからやってみなよ」という感じで誘われたのが入社のきっかけです、巡り合わせですね。

風俗業界に対してはもともと興味があり、縦社会が厳しい反面、自由度が高く、技術よりもやる気次第で入りやすいのではというイメージがありました。怖いイメージもあったのですが実際は全然そんなことなかったです。

『花より男子』のスタッフは全部で6人いて、年齢は自分（24）が一番若くて一番上は40代まで様々です。職場の雰囲気は良いですよ。グループ全店舗が集まっての社員旅行が年1～2回あるのでそこで交流も深まります。あとは新年会や、店舗ごとのバーベキューなど結構な割合でレジャー企画があり、みんなが嬉々として参加して「そのために頑張ろう」みたいなモチベーションアップにつながっています。

初任給から前職の2倍の月収に！金銭面も精神面でも充実

役職の順番は主任、マネージャー、店長と上がっていきます。僕個人の目標は自分の店舗を持つことが第一目標ですね。入社してからいろいろなものを見て、お客様や従業員と関わって、徐々に自分のお店を持ちたいという気持ちが強くなりました。

一番年齢も低かったので、自分がどこまでできるんだろう、頑張ろうという気持ちだけでやってきたので。そこから目標を持てるまでに変えてくれたお店です。

給料は固定給プラス売上高（歩合）で、主任は大体月給40万円前後です。初任給は手取りで30万円前後でした。結婚式場の時は良くて16万円だったので、一気に倍近い金額に上がり、初任給はもうバッと使いました。前職の金額を思うと毎月ボーナスが入ってるぐらいの感覚ですね。

業種的に夜の時間帯は拘束されますが、その分趣味にお金をかけたり、品質の良いものを買ったりとか、自分自身がグレードアップしている気がします。自分に投資できるというか、お金はあるに越したことはないので、転職して充実感は増えました。精神的にもすごく余裕があります。転職して本当に良かったです。

大切なことも嬉しいことも「人とのつながり」

普段のタイムテーブルは、17時に出社して開店準備や買い出し、軽いミーティングをして20時オープンです。僕は店内業務が基本で、お客様のエスコートやドリンク作成、延長の確認などが主になります。あとは主任業務として女の子管理やスタッフへの指示出しですね。

上司とはその日あったことの改善点や、今後どうしていこうか、次からこうしようなど逐一、報告、相談、連絡させていただいてます。

仕事をする上で大切なのはやっぱり人間として基本的な部分です。ありがとうやごめんなさいが言えること、時間管理、お金も触るのでそうした小さな積み重ねが信頼になっていくのかなと。あとは接客業に限らないことですが、人との付き合いは大事にしていきたいと思っています。

働いていて嬉しかったことは、やっぱり感謝されることですね。女の子から「はやまのおかげでいいお客様つけたよ」とか「シャンパン出たよ」とか「売上伸びたよ」とか、そう言ってくれるのは嬉しいです。お客様からも「はやまがいるから今日来たよ」とか「覚えててくれたんだ、記憶力いいね」とか。そういう人付き合いで感謝されると、嬉しいしやってて良かったなと思います。

意欲があれば大丈夫！未経験で入っても安心のサポート体制

面接では早い段階で「何がしたい、どこを目指してる」などを聞かれました。業界未経験なのでよくわからなくて、その時は「とりあえず稼ぎたいです」くらいで答えました。「結構厳しいよ、時間なくなるよ」なども言われましたけど、「全然できます、頑張ります、稼ぎたいです」というのを前面に押し出しました。今は自分のお店を持ちたいという明確な目標があります。

入社1カ月は覚えることが多いので、料金やお店のシステムを覚えたり、他の人の動きを見て「この時間はこれをやるんだな、この人はこれをやってるから僕は別のことをしよう」みたいに自分で考えながら動きました。

指示だけを待っちゃうと、自分的にも楽しくないので。考えながら動いて組み立てていくんです。自分がそうしてきたので、後輩に伝えるときにも「他の人を見て、この人はこれをやってるから、自分にできることはなんだろうってやっていくと、次に自分が1人でやるときに分かりやすいよ」って言ってます。

新しく入ってきた人には「大丈夫？」って声掛けをしたり、無理しないように気配りをしています。立ち仕事なので、足も疲れるんですよ。デスクワークだった方がこの業界に来ると、革靴で1日中立ちっぱなしなうえに夏は暑いし冬は寒いので。体調崩して倒れちゃったら元も子もないので、水分補給とか声掛けでケアしています。

ただ、最近の若い方って「あんまり関わらないでください」みたいな面があると思うので、壁を作られ過ぎないかな、壊し過ぎないかなっていうのは考えないといけないですね。どこまで踏み込んでいいのか、探り探りになってくるので。ほどよい距離感でサポートしていけたらというのは目標でもあります。

人を育てる環境。誰でも育つ芽があるはず！

この業界に向いてない人はいないと思います。やることが多いので「これはできない・得意じゃない」けど「これはうまい」があるはずで、そこを伸ばしていけばそれに特化した人間ができるので。めちゃめちゃ向いていない人がいるとすれば、多分それは育てられてないだけで、どんな人でも育つはずです。そう思ってやってきました。

例えば僕はあまり強く言えないタイプで、クレーム対応もすぐ謝っちゃうんですけど。そういうの得意な方は毅然とした対応したり、社交性に長けてる方はお客様との接し方がうまかったり。すべてに置いてスピーディーな方は、悪く言えばせかせか焦ってるともとれるけど、お店を回すうえでスピード感は大事なので。あとはコミュニケーションがちょっと苦手だけど記憶力がいいとか。

自分に特化した能力を伸ばしていくと、付随していろんなこともできるようになっていくので。「じゃあ君はこれが得意だからこれ任せるよ」って任せられると、やっぱり楽しくなってきますよね。なのでどんな人でも、育てる能力がある上がいれば、しっかり育つと思います。

個人の成長という面では、僕はもともとしゃべる人間なんですけど、この業界に入ってから「よりしゃべるようになった」とか「ボキャブラリーが増えた」と言われます。『花より男子』はお客様の年齢層が高いので、話を合わせるためにいろんな情報を取り込んで「若いのによく知ってるね」って言われるくらい自分から探すようにしています。これは以前の自分にはなかったものです。

まずは体験してみること！踏み出す一歩を応援します

僕の目標は店長になりお店を引っ張っていくことです。これからこの業界に入る方にアドバイスするなら「やらないよりやってみる」ですね。これに尽きます。一回、体験してみないと何もわからないので。

風俗業界は怖いとか向いてないとか、マイナスイメージばかりを持ちがちだし、逃げるための理由って簡単なんですよ。でもそれはもったいないし、今本当に何かしたくてお金がないなら、1カ月だけでもやってみてください。

人生においての1カ月は本当に短いものですが、逆にそこで向いてる・向いてないが大体わかるので。これは違うなと思えばその時はしょうがない、辞めてもいいので。ただ1カ月何もできなかったなら、もう1カ月頑張ってみる。あともう1カ月。その積み重ねで、自分の得意不得意が見えてくると思うので。

1回逃げたら、明日のチャンスはまたすごくハードルが高くなってしまいます。今日やらないと、明日はもっとやらないだろうし。ぜひ、逃げる理由より、逃げない理由を作ってもらえたらいいのかなと思います。